めっちゃ中国っぽい薬局の北京同仁堂

現代中国の街並みの中に、華美な建築がひときわ目立ちます。

これは同仁堂という漢方薬のお店です。漢方薬は言わずも知れた中国の伝統ですので、古い建築というコンセプトのもとスタイリングをなされたのだと想像ができます。

店名は右から左へ読むように書かれております。実は今の中国語は横書きが基本ですが、歴史の上では縦書きですのでその影響によりこのように右から左へ書かれているようです。戦前の日本と同じですね。

田舎に行けば、まだ中国らしい風景は残っているのですが、都市部はここ15-20年ほどで大きく経済発展を遂げたため街の風景は完全に近代都市化しました。また毛沢東が起こした文化大革命により、本来の文化や遺産が否定・排除され、その後に鄧小平が市場経済の導入をしたことで無機質で高層ビルが並ぶインターナショナルな景観になりました。

今では上海や広州などの無機質化した大都市の街並みに、古い建築スタイルの同仁堂が特異な建築の店舗として際立っています。しかし、このような近代的(西洋的)な都市に存在する中国土着の伝統的建築スタイルが違和感として我々が捉えていることこそ、ただの勘違いかもしれません。本来の文化的な文脈としてはこの「同仁堂」の建築意匠が正しいのだとも考えられます。はたして無機質で合理性・経済性主義の都市は、共産主義の中国にとって真の姿なのでしょうか?

空港のショッピングエリアでも見かけましたが、ここでもかなりの異彩を放っていました。